突然、腰に強い痛みが走り、立ち上がることも歩くこともつらくなる「ぎっくり腰」。
「安静にしていた方がいい?」「整骨院でも治療してもらえる?」など、突然の強い腰痛に、どう対処すればよいのか悩まれる方も多いと思います。
ぎっくり腰は、痛みが強い場合でも、状態に合わせた治療や適切な対処によって、日常生活の負担を軽減できることがあります。
今回は、ぎっくり腰になったときの対処法と、当院で行っている治療についてご紹介します。
ぎっくり腰になったら、まずどうすればいい?
ぎっくり腰は、急に生じる強い腰痛の一般的な呼び方です。重いものを持ち上げたときだけでなく、朝起き上がろうとしたときや、何気なく身体を動かした際に発症することもあります。
痛みが強いときは、無理に身体を動かす必要はありません。まずは楽な姿勢を探し、痛みが落ち着くまで一時的に身体を休めましょう。
横向きで膝を軽く曲げたり、仰向けで膝の下にクッションを入れたりすると、腰の負担が軽くなる場合があります。
ただし、長期間寝たままでいることが、必ずしも回復につながるわけではありません。強い痛みが落ち着いてきたら、無理のない範囲で少しずつ日常生活の動作を再開することが大切です。
自宅で気を付けたいこと
無理にストレッチをしない
痛みが強いときに、無理に腰を伸ばしたり、ひねったりする必要はありません。特に、どの方向に動かしても強い痛みが出る場合は、痛みを我慢してまで運動を行わないようにしましょう。
冷やす? 温める?
ぎっくり腰になったら冷やすべきか、温めるべきか迷う方も多いと思います。
必ず冷やさなければいけない、あるいは温めてはいけないというわけではありません。温めることで痛みが和らぐ場合もあれば、冷やした方が楽に感じる方もいます。
どちらも無理に行わず、心地よく感じる方法を短時間試してみるとよいでしょう。
痛み止めの使用について
痛みが非常に強い場合、鎮痛薬の使用が選択肢になることもあります。
ただし、薬の種類や持病、現在服用している薬によって、使用上の注意点は異なります。痛み止めについては、医師や薬剤師に相談したうえで、適切に使用してください。
ぎっくり腰は整骨院でも治療できます
突然の強い腰痛に対して、整骨院でどのような治療ができるのか、あまり知られていないかもしれません。
当院では、痛みの程度や身体を動かせる範囲を確認し、患者さんの状態に合わせて治療を行っています。
痛みが非常に強い場合に、無理にストレッチをしたり、身体を動かしたりすることはありません。まずは痛みを和らげ、起き上がる、立つ、歩くといった日常生活の動作が少しでも楽になることを目指します。
① ハイボルテージなどの物理療法
当院では、急性腰痛に対してハイボルテージ(高電圧電気刺激療法)などの物理療法を行っています。
ハイボルテージは、電気刺激を利用して痛みの軽減を図る治療です。当院での施術でも、治療後に「動きやすくなった」「痛みが楽になった」とお話しされる患者さんが多くいらっしゃいます。
もちろん、10あった痛みが一度の治療で0になるとは限りません。効果には個人差がありますが、少しでも痛みが軽くなり、身体を動かしやすくなることは、強い腰痛で困っている方にとって大きな助けになると考えています。
② 痛みの状態に合わせた運動療法
急性腰痛でも、身体を動かせる状態であれば、無理のない範囲で運動療法を取り入れます。
ただし、ぎっくり腰になった直後は、どの方向に身体を動かしても強い痛みが出ることがあります。そのような場合は、無理に運動療法を行いません。
まずは痛みを落ち着かせることを優先し、身体を動かせるようになってから、少しずつ運動を取り入れていきます。
急性腰痛だから必ず運動をする、というわけではありません。そのときの状態に合わせて、必要な治療を選択することが大切だと考えています。
③ 痛みが強い場合は、包帯や副子で腰を固定
ぎっくり腰では、少し身体を動かすだけでも強い痛みが出ることがあります。このような場合、当院では必要に応じて腰部の固定を行っています。
一般的にはコルセットがよく使用されますが、痛みが非常に強い場合、コルセットだけでは十分な安定感が得られないこともあります。
当院では、腰部に厚紙副子を当て、さらし包帯を用いて骨盤上部から胸部にかけて体幹を固定したり、幅の広い伸縮包帯を使用したりすることがあります。

固定によって腹圧が高まり、腰部の動きがある程度制限されるため、起き上がりや歩行などの動作が楽になる患者さんも多くいらっしゃいます。
ただし、固定はすべての方に必要なものではありません。痛みの程度や生活状況に応じて使用し、長期間の固定に頼りすぎないことも大切です。
痛みが強くて整骨院まで行けない場合は?
ぎっくり腰では、痛みが強く、外出すること自体が難しくなる場合があります。
当院では、そのような方に対して、状況に応じて往診にも対応しています。移動が難しい場合でも、身体の状態を確認し、可能な範囲で施術や固定、日常生活での注意点などをお伝えすることができます。
物理療法機器やエコーなど、携帯できますのでご自宅で検査や治療管理を行うことができます。

往診の可否や対応できる内容については、事前にお電話などでご相談ください。
NOTE|強い腰痛でも、医療機関での診察が必要な場合があります
急性腰痛の多くは、時間の経過とともに改善していきますが、なかには注意が必要な病気が隠れていることもあります。特に、次のような症状がある場合は、整骨院での施術より医療機関での診察が優先となるため、医療機関での検査や治療が必要と判断した場合は、適切な受診をご案内しています。
・時間や活動性に関係のない腰痛
・胸部痛
・がん、ステロイド治療、HIV感染の既往
・栄養不良
・体重減少
・広範囲に及ぶ神経症状(下肢の筋力低下や膀胱直腸障害)
・構築性脊椎変形
・発熱
