エコー観察について

当院では損傷個所・痛みの発生源を特定、把握する為にエコ―(超音波観察装置)を導入しています

外傷の領域でエコーが普及拡大する以前の約30年前より設備を導入し、数多くの症例を観察し、治療にあたってまいりました

 

エコー観察、走査には確かな実績と熟練の技術があり、患者様には丁寧な説明を心がけておりますので、怪我・損傷等で不明点あれば是非ご来院ください

エコーの特徴①

〇骨や筋肉・靱帯・皮下組織・神経に至る軟部組織の損傷がリアルタイムで把握できる

左の画像は左第4指の中節骨基底部(点線〇部分)骨折の画像です

バスケットボールを指で突いて負傷し来院しましたが、エコー観察により骨折線と関節内の出血像を確認し、処置・固定を行いました

 

これまで患部の目視での様子や運動痛の程度、レントゲンによる骨折の有無等で怪我の程度の判断を行ってきましたが、

エコーの登場により、関節や靱帯、軟骨、健、筋肉等の軟部組織損傷やドップラーモードによる炎症の有無も判断できるようになり、損傷に対する細かい状況判断と、その判断に裏付けされた治療を行うことが可能になりました

また、修復過程もエコーを通じて観察することができ、患者様と共有しながら治療をすすめることが出来ます

 

 

 

エコーの特徴②

〇組織の炎症の把握ができる

リアルタイムで炎症が起きているか直ぐに判断することができます

運動器疾患において、炎症性の痛みと炎症性以外の痛みでは処置が全く異なることが多くあります

 

左の画像は肩関節の棘上筋(赤▼の箇所)の中に損傷像と炎症像がみられます

※赤と黄色の火花のようなものが炎症です

 

炎症があると判断すると炎症が収まるまで安静+消炎が治療の中心となります

炎症が消えたかどうかもエコーで確認が出来ますので、状況にあった治療を素早く選択することが出来ます

 

エコーの特徴③

〇動的観察を行うことができる

レントゲン・CT・MRIは身体を動かさずに撮影する為、静的な画像の描写となりますが、

エコーは患部を動かしながら描写することが可能です。

靱帯断裂・損傷ではあえて損傷している靱帯を動かして観ることで、靱帯の損傷程度や、関節の動揺具合など把握することができます

関節の動揺によっては固定を強固にしたり、損傷後日が浅くても動揺が無ければ固定期間を短くしたりなど、治療の判断での重要な指標となります

エコーの特徴④

〇非侵襲(被ばくしない)

エコーは非侵襲(被ばくが無い)というのも最大の特徴のひとつです

小さなお子さんでも安心して繰り返し観察することができます

当院では初回来院時の検査だけでなく、損傷部位の経過観察やスポーツ後の患部把握など、逐一患者様と現在の患部の状況を確認・共有しながら治療をすすめていきます

 

当院では患者様にご自身の損傷・負傷部位を把握して頂く一助としてもエコーを使用しております

不明点や聞きたいこと等細かいことでも構いませんので、気兼ねなく質問・お問い合わせください(^^)