当院ではこのたび、エコー(超音波観察装置)を新しくし、Canon「Aplio go」を導入しました。
当院では以前から、捻挫や肉離れ、骨折が疑われるケースなど、ケガの状態を確認する際にエコーを活用しています。今回機器を新しくしたことで、これまで以上に細かな組織の状態や血流などを観察しやすくなりました。
今回は、新しく導入したAplio goについて簡単にご紹介しながら、実際の膝の症例をもとに「エコーではどんなものが見えるのか」をご紹介したいと思います。
新しく導入したエコー「Aplio go」

今回導入した「Aplio go」は、キヤノンメディカルシステムズの超音波診断装置です。
エコーは、身体に超音波を当て、その反射を画像として表示する機器です。筋肉や腱、靱帯、関節周囲の軟部組織、骨の表面などをリアルタイムで観察することができます。
また、今回の機器では通常の白黒画像だけでなく、血流を確認する機能も活用できます。痛みのある場所を実際に動かしながら観察したり、左右を比較したりできるのもエコーの特徴です。
実際の症例で見てみます
CASE|今回の症例
20代男性 スポーツ後の膝痛
歩行時に疼痛
完全屈曲・完全伸展時に疼痛
整形外科にてレントゲン撮影済み


エコーでは何が見えている?
今回観察しているのは、膝の内側にある関節裂隙です。
上の解剖図とエコー画像の赤枠は、同じあたりを見ていることを示しています。
エコー画像では、左側に大腿骨、右側に脛骨が見え、その間にある黄色で示した部分が半月板です。今回の症例では、この半月板が関節の外側へ少し張り出している様子が確認できます。
また、赤やオレンジ色に表示されている部分は、血流を捉えているところです。今回の症例では関節内に血流シグナルの増加がみられ、痛みのある場所の状態を確認するうえで参考になる所見でした。
このようにエコーでは、骨の表面や半月板などの組織を観察するだけでなく、血流の状態もその場で確認することができます。
エコーだけで判断するわけではありません
エコーは、痛みのある場所をその場で観察できる便利な機器ですが、エコー画像だけを見て状態を判断するわけではありません。
どのように痛めたのか、どの動きで痛むのか、腫れや圧痛、関節の動きなどを確認し、それらとエコーで見える所見を合わせて状態を評価していきます。
また、骨折などが疑われる場合や、より詳しい検査が必要と考えられる場合には、連携している整形外科へご紹介しています。
新しいエコーをこれからの施術に
今回Aplio goを導入したことで、これまでより細かな組織の状態や血流を観察しやすくなりました。
捻挫や肉離れ、打撲、骨折が疑われるケースはもちろん、今回のような膝の痛みなどでも、必要に応じてエコーを活用していきます。
また、ケガをした直後だけでなく、その後の経過を確認できるのもエコーの良いところです。実際の症状や身体の状態と合わせながら、施術や運動を進める際の判断材料として使っていきたいと思います。
まとめ
今回は、新しく導入したエコー「Aplio go」と、実際にエコーではどのようなものが見えているのかをご紹介しました。
今後もブログでは、実際のエコー画像なども使いながら、ケガや身体の痛みについてできるだけ分かりやすく紹介していきたいと思います。
